阿佐田のblog

趣味はイラストや旅行。元看護師で保健師学生やってます。最近、やりたことはPythonのプログラミング

ぬるい気持ちで看護師になったら、地獄

 どうも、看護学生時代に地獄をみた阿佐田です。今回はちょっとネガティブなお話です。突然ですが、看護学校の退学率をご存知ですか?看護の3年の短大で6.2%、3年の養成所で11.3%(H15)です。一般的な大学・短期大学・専門学校の退学率は2.65%(H24)に比べ、看護は非常に高い退学率がわかります。特に都心にある某医校の看護学科は学費、ばかり高く退学率は60%!なんて話もあり、一般の大学や専門学校と同じ感覚で入ると痛い目をみます……。特に就職率や国試の高い合格率を謳っている学校はできない人は途中で落としている可能性があるので要注意です。

 ちなみに、私の周りでは、どんな人が落とされたかというと、話が通じない、課題が期限までにできない、共感性がない、空気が読めないなど発達障害の傾向がある人です。特に今まで学科試験は問題のなかった人でも、実習で落とされるパターンが多かったです。実をいうと私の落とされそうになった人間の一人です。ちなみに、実習は、記録が大変で1日4時間しか寝れないというのはよく聞く話です。(大学より、専門の方がカリキュラムが過密で大変なことが多いとか)

 看護って、はっきりした正解のないものなんですね。同じ疾患でも、看護計画は個別性を入れてその人に寄り添いなさいと言われます。また、指導する看護師でも人によって言うことが違うことも多々あります。さらに、多重課題で色んなことをこなしながら臨機応変に動くってかなり生まれつきのセンスが問われます。

 個人的に看護師に向いている人は人の役に立ちたい・喜んでほしいと思える人、社交性があるひと、ダンスやスポーツ、料理が得意な人(身体を動かすのが得意・手先が器用)、接客サービス業のバイト経験が楽しかった人です。

 逆に向いていない人は、おっちょこちょい、変わってる・マイペースと言われる、愛想笑いが苦手、課題の提出がいつもぎりぎり、やり方に強いこだわりがある、マニュアル通りにしたい傾向がある、物凄い指先や身体を使うのが不器用、グループワークやチームでの作業が苦手な人です。

 これあくまで主観的なものなので、向いていない方に当てはまったからといって、そんなにがっかりしてないでくださいね。

 人間は適材適所という言葉があります。無理に合わないところにいるのは、自分にとってストレスだし、本来の能力をいかせずもったいないと私は思います。

 正直、私自身はおっちょこちょいで、愛想笑いが苦手、身体を動かすのが不器用など全く看護師には向いていないタイプでした。それでも、なんとか卒業はできましたが、今現在、自分の適性を考えると、責任の重さから高度な治療に関わる病院で働きたいとは思いません。正直、学生時代に親の言うまま、手に職つけようと考え、看護師になりましたが、自分の適性を考えていればよかったと思います。

 他にも看護師の大変さというのは、端的に言えば、看護学校卒業したからといって知識は全然足りず、日々勉強が必要であったり、命にかかわる責任のある仕事でありながら、職場は人手不足で多忙であったり、女ばかりの社会で高度なコミュニケーション能力が求められることが多かったりするところではないでしょうか。

 また、当然ですが、看護師は療養上必要であれば、おむつ交換や陰部洗浄など、いわゆる、下の世話のようなこともします。そんな仕事するとは思わなかったことがないように、業務内容はきちんと調べておきましょう。

 マイナス点ばかり多く挙げてしまいましたが、看護師のいいところは、コスパの良さです。大学や専門で3年、4年の勉強して、資格を取れば、そこそこ稼げるようになります。(だいたい20代で年収300~450万くらい)

 また、求人も多く(人手不足ともいえますが)一度仕事をやめてもすぐ再就職できます。今時、アルバイト(関東近郊)で時給1800~2000円をもらえるのは、看護師、薬剤師・塾講師くらいだと思います。看護師は責任は重いですが、これほど稼げる仕事は珍しいと思います。

 他にも看護師のいいところは、仕事で感謝されることも多く、やりがいを感じられたり、医療知識あると自分自身の健康や子育て、介護など幅広く役立てたりできることです。また、一度、ある程度の経験を積んでしまえば、仕事で離島に行けたり、国際ボランティアにも参加できるたりと色々な可能性があります。

 このように安定して稼げ、人の役に立つ仕事ではありますが、夜勤による不規則な生活職場の人間関係持病の悪化(腰痛、喘息、うつ等)などで看護師を続けたくない、続けられないという人も多く離職率も高いです。

 手に職をつけたいとか、家族が医療関係者で勧められたとか安易に看護師になろうとせず、自分の適性やどんな風に働きたいか、ぜひもう一度考えてみてください。最後まで読んで下さりありがとうございました。

 時間があれば、准看護師はとるくらいなら、正看護師をとった方がいいという記事をしていきたいと書きたいと思います。

参考:厚生労働省:医療安全の確保に向けた保健師助産師看護師法等のあり方に関する検討会 第2回資料

   学生の中途退学や休学等の状況について:文部科学省

 

指先の痺れ?ダイビングと減圧症

 どうも、キレイな海とリゾートが大好きな阿佐田です。

 今回はダイビング中に指先が軽く痺れてびっくりしたという話です。

 結論からいうと、おそらく減圧症ではなかったのですが、結構、心配な出来事だったので体験を書いてみようと思いました。

 まず、今回、夏休みにケアンズでダイビングをしたため、ちょうど現地では冬にあたり、少し肌寒い中ダイビングをしました。

 今回、船で移動して1日で2回ダイビングしましたが、実は1回目のダイビング中に右手の指先の感覚に違和感が出てきてしまったのです。ダイビング中に深く潜っていた時なのですが、不意に右手の指先だけはっきりと、軽く痺れるような鈍い感覚が出現しました。しっかり触覚はあり、痛覚がおかしいような感じでした。海中は肌寒く、かじかんだのかもしれせんが、それにしても、右手の指先だけなるものなのかと心配になりました。そして、頭を過ぎったのは"もしかして、減圧症"という言葉でした。

 簡単にいうと、減圧症とは、体内の血管内や組織中で減圧に伴い窒素が気泡化つくることで起こります。詳しいメカニズムとしては、窒素は深く潜るほど、血液中に溶け込みやすくなり、ダイビングで潜って浮上した時にそれまで溶けていた窒素が身体内で気泡化します。それによって、身体内の気泡化した窒素が血管内で血栓となったり、脊髄にできて知覚や運動障害などが起こったり、関節にできて違和感や痛みが生じたりするのです。浮上速度がが十分に遅ければ窒素の気泡化は起こらず、減圧症は発症しません。しかし、水深が浅くてもなることもあるので、とにかくダイビングの後に体がどこかおかしい方は要注意です。症状としては以下のようなものがあります。

【減圧症の主な症状】

・手や足、指先が痺れる

・関節が痛い

・筋肉痛がする。

疲労感、体が異常にだるい。疲れが取れない

めまいがする、ふわふわした感じがする。

・全身、もしくは部分的に力が入らない

・皮膚がピリピリする。

・頭が痛い。ボーっとする。

・物の見え方がおかしい。

・その他、とにかくダイビングの後に体がどこかおかしい。

・症状は、継続して現れる場合と、時々現れる場合がある。時々しか現れない場合、つい、減圧症では無いかも、様子を見てみようと思ってしがいがちだが、要注意。

 

減圧症対策プロジェクトより

 治療が遅れると改善が難しくなる場合があるので、ダイビング後に何か変だなと思ったら、早めに病院に行くことをお勧めします。

 さて、私の場合ですが、ケアンズの旅行中……。海外で病院になんて行ったら医療費が大変なことになるので、とりあえず様子をみました。その後、ゆっくりとですが、2時間くらいで右手の指先の感覚は戻りました。しかし、症状が落ち着いたからといって安心はできません。

 仮にもし減圧症だとしても、治療は高圧酸素療法が主なので、できる施設がかなり限られます。はっきり言ってその辺のクリニックに行ったところで、様子をみましょうと言われるか、大病院に紹介状をかかれるだろうと推測し、どのみちすぐに治療できないだろうと考えました。一応、元看護師なので自分で判断できないかと考えました。(本当は看護師は診断はできませんw)

 私の右手の親指以外の指先にしびれがあったのですが、よくよく考えたら神経学的にこのしびれの出かたはおかしいと気づきました。(手には三つの神経があり、正中神経、橈骨神経、尺骨神経があるのですが、その神経があり、支配領域が違う)また、浮上前のダイビングで深く潜っている時に既に違和感があったこともあり、今回は減圧症ではないと考えました。

 今回私は利用しませんでしたが、減圧症の自己チェック方法が書いてあるサイトを見つけたので不安な方は試してみてください↓

ダイビング医学・潜水医学-diving medicine-For safty diving:減圧症(decompression sickness)

 ちなみに減圧症の予防として、体調不良時にダイビングはしない、ダイビング中に急な浮上はしない・安全停止する、ダイビング前後で水分摂取はする(脱水予防)、ダイビング後に激しい運動はしない、ダイビング後18時間以内に飛行機に乗らないなどがあります。

参考:DAN JAPAN DD NETドクターからのアドバイス 〜 第2回 減圧症の予防

 些細なことでもダイビング中に違和感があるってこわいですよね。皆さんも減圧症に気を付けて楽しいダイビングをしてください!

 

 余談:ケアンズの海とオプショナルツアーについて

 ケアンズって、グレードバリアリーフが有名ですが、実は干潟でケアンズ市内には泳げるビーチがないんです。ちょっと意外ですよね。そのかわり、エスプラネードラグーンという素敵な無料のプールがあります。ちょっと話は逸れましたが、ケアンズは干潟のため、がっつり泳ぎたい人はオプショナルツアーを申し込むことをオススメします!

 ちなみに私がよく使うツアー会社は"ATS"なんと政府公認のツアー会社でお値段が良心的でかなりありがたいです。

https://www.ats.co.jp/sp/https://www.ats.co.jp/sp/

 今回はここで一番、安いダイビングツアーに申し込みました。送迎サービスはついていないものの、日本人スタッフが多く、ランチもおいしく、とてもサービスがよかったです!

 

月曜から夜ふかしは地域診断?

 どうも、マツコさんのようにズバッと物申したい阿佐田です。

 皆さん、゙月曜から夜ふかじという番組はご存知ですか?MCが村上君とマツコさんのあの深夜番組。

月曜から夜ふかし|日本テレビ

 あれって限りなく地域診断をエンターテインメントにした番組なんじゃないかと思います。そもそも、地域診断というのは、簡単に言えば、統計や観察から、その地域の問題や特徴を把握することです。

 この前の放送(2018 8/6?)では高知県が゙つい喧嘩を売ってしまう女子全国1位゙であったり゙゙幸福度が全国最下位゙であったり、なかなかショッキングな統計と県民の反応や意見を放送している。様々な統計データにより、その地域を今までと違った見方でみることができます。

 もちろん、そういった地域診断のようか内容ばかりの放送ではありませんが、この番組が成り立つ一因として、マツコさんの地理の異様な詳しさ(特に東京)と表現力があるのではないかと思います。その地域を時に感覚的に表現したり、けなす様に褒めたりと独特の印象に残るコメントが多いです。

 多くの人が自分の住んでいる地域の特徴をあまり知らないことが多いです。なぜなら、そこにずっと住んでいると、それが当たり前になってしまって、特徴や良さに気づきにくくなってしまうからです。初めて海外旅行に行って、日本という国について知るといったところでしょうか。つまり、比較対象がいないと地域というものは客観的にみることができないのです。

その地域を知るにはまず、他の地域も知らないとその本質はみえてこないのです。過去の記事で地域診断のノウハウについて書きましたが↓

地域診断のノウハウ - 阿佐田のblog

ただ表面上の書き方だけでなく、本当に大切なのは、日頃から旅行に行ったり、遊びに行ったり、゙月曜から夜ふかじを見たり?、多くの地域を知り、そこについて考え、地域診断の眼を養うのではないでしょうか。

 時々AD?ディレクターによって、当たりハズレがありますが”月曜から夜ふかし”ぜひ面白いので見てみてください!

 

学費の減額と国民生活センター

 どうも、とにかく損はしたくない阿佐田です。

 今回は、少し前に、学費に関して納得がいかないところがあり、それについて学校と交渉したら学費が減額になったという話をしていきたいと思います。

 私が通信で勉強していた時に、学校からの説明で1年間分の学費だと思っていた金額が、実は前期分(半年分)だったということがありました。事前に後期の学費について一切、説明がなかったため、納得できず、事務に電話したのですが

「説明はしているし、皆さん払っています。」

との対応でした。門前払いのような対応をされ、いつも温厚な私もカチンときてしまいました。確かに自分の確認不足もありましたが、学校側の説明不足を確信していた私は、まず手始めに、話を進める際の切り札として国民生活センターに相談しました。

 国民生活センターの方はとでも丁寧に対応してくださいました。回答としては、学費であっても消費者契約であるため、事前に料金の明示が必要とのこと。私が単位がほしいため契約の解除ではなく、学費の減額を希望していると伝えると、上の組織に、学費の説明や記載がわかりづらいことを伝え、減額を希望する旨の手紙を送ってみてはどうかと言われました。

 もし、対応してもらえなかった時は第三者として介入、いわゆるADR(裁判外紛争解決)もできるとのことで、とても心強く感じました。

国民生活センター

 早速、学校の理事長宛に手紙を書きました。普段、ビジネス文書など書かないので、前略から始まり、草々で結ぶようなかしこまった文章を書くのに骨が折れました。

 内容は事実を淡々と書き、自分が前期分を1年間の学費と思っていたことや後期の学費に関して事前の説明がなく、手元の冊子やHPに記載がなかったため、非常にわかりづらいと強調してと伝えました。そして、国民生活センターに相談したこととその回答を伝え、後期の学費の減額をお願いしました。

 正直、相手にされないかもしれないと思っていましたが、いざとなったらADRしようと思えば、心が落ち着きました。

 数日後、学校より返答があり、一部、誤解を招く表現があったため、学費を変更するとのことでした。

 あのまま泣き寝入りせず、言ってよかった!いや、本当にこんなことあるんだなと思いました。

 皆さんも、お金のことを納得できないままにしていませんか?世の中、言えば意外となんとかなるかもしれません。

専門実践教育訓練給付金って?

 どうも、ちょっと愚痴りたい阿佐田です。私は看護師として働いた後に、保健師になりたくて、専門学校に入学しました。

実は私、お金をもらいながら学生をしています!

 なぜ、お金をもらえるかというと専門実践教育訓練給付学費支援の制度)と専門実践教育訓練支援給付金生活費支援の制度)を利用しているからです。

 公式のHPはわかりにくく、質問したくてもハロワは電話がつながらない……

 運よく電話がつながってもハロワ職員が制度を理解していない……

 今回はそんな途方にくれている方に向けて、かみ砕いて専門実践教育訓練給付金と専門実践教育訓練給支援付金の概要について説明していきたいと思います。

制度の詳細な要件や具体的にいくらもらえるかは公式HPをご覧ください。↓

www.mhlw.go.jp

 

 ①専門実践教育訓練金

まず教育訓練給付という制度があり、簡単にいうと、一定の要件を満たせば、社会人をしていたけど、また学校で勉強して、キャリアアップしたいという方を支援するために学費の一部が支給されます。その教育訓練給付には一般教育訓練給付と専門実践教育訓練給付の2種類があります。

 特に専門実践教育訓練給付は看護師、建築士、美容師、保育士、調理師など専門性の高い資格取得を取得する学校で勉強し(講座を受講し)、資格とる場合に支給されます。もらえるお金は一般教育訓練給付よりも高く、学校の卒業(講座の修了)から1年以内に就職に結びついた(被保険者として雇用された)場合は、追加でお金をもらえます。

ここで重要なことは、自分が専門教育訓練給付金の制度の対象かどうかと、申請の手続きは間に合うかということではないでしょうか?

 

専門教育訓練給付金の制度の対象者(受給資格)をざっくり説明すると

1)学校が始まる日(受講開始日)までに

 通算3年以上働いてる。もしくは働いていた。

雇用保険に入っていた期間が通算して3年以上ある。)

※ただし公務員は雇用保険に入っていないので、3年以上働いても対象外です。

※ちなみに初めて教育給付の給付を受ける方は通算2年以上でOK

※過去に教育訓練給付金を利用したことがある人は、その時の受講開始より前の被保険者等の期間は通算されないので、気を付けてください!

 

 2)学校を卒業できる(受講修了の)見込みがある。

 

では、いつまでにどのような申請手続きをすればいいのでしょう?

1)まず、ハロワで支給要件照会といって、専門実践教育訓練金の受給資格があるか

また、受講したい講座が専門実践教育訓練給付制度の厚生労働省大臣の指定を受けているか確認しましょう。

 ※必ず本人・住所が確認できる書類を持っていきましょう!

確認できれば、教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票がもらえます。

ハローワークインターネットサービス - 利用上の注意

 

2)次にジョブカードを作成しよう!これはハロワとは別の部署で行っており、ジョブカードの作成は、キャリアコンサルタントと面接してアドバイスを受けながら行いました。

 私の場合は2回の面接を受けました。まず、1回目の面接ではジョブカードの作成の説明を受け、下記のサイトで書式をダウンロードし、パソコンでジョブカードの作成しました。2回目の面接では作成したジョブカードを添削してもらいました。USBを持ってくればその場で修正して、その日のうちにハロワに提出することもできたようです。正直、それほどダメだしもされず、あっけなくOKをもらえました。

https://jobcard.mhlw.go.jp/index.html(ジョブカード制度 総合サイト)

 

 ※一応、手続きなど持ち物必要書類ははハロワの職員に直接確認して下さい

とりあえず、この2点を行い、ハロワに教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票とジョブカードと写真2枚(縦3×横2.5)の提出を受講開始日の1か月前までに行う必要があると私は言われました。しかも、まだこれで終わりではなく、ここまでで仮登録って感じです。

後日、マイナンバー通知カードや雇用保険被保険者証、通帳・キャッシュカード、本人・住所が確認できるものを持って手続きし、ようやく教育訓練受給資格書をもらえました。

 専門実践教育訓練給付金支給申請の手続きは受講開始から6ヶ月ごとですので、学校に4月に入学したら10月頃に手続きとなります。

 

専門教育訓練支援給付金

次に、教育訓練支援給付という制度は、教育訓練給付を利用している方の中でも、昼間の学校に通っていて、一定の条件を満たし失業状態にある場合に生活費のためのお金が支給されます。また、これも2種類あり、一般教育訓練支援給付と専門実践教育訓練支援給付があります。私の場合は、専門実践教育訓練給付を利用しているので、専門実践教育訓練支援給付となります。

まずは雇用保険の基本手当をもらい、その期間が終わったら教育訓練支援給付の制度に切り替わります。

そのため、雇用保険の基本手当の手続きをしたのですが、これがまたやっかいでした。

 

雇用保険の基本手当の話

ハローワークインターネットサービス - 雇用保険の具体的な手続きhttps://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_procedure.htmlwww.hellowork.go.jp

何がやっかいかといいますと

ハロワの担当者がしっかりわかっていれば、すんなり雇用保険の基本手当の手続きができるらしいですが、私の場合はなかなか理解ある担当の方と会えず手続きに苦労しました。

 

以下はほぼ愚痴ですw

専門実践教育給付支援制度をあまり理解していない方だと、学生になるなら、雇用保険の基本手当はできないよ?とか、昼間の学校行くのに週20時間以上働く意思あるの?などと言われました。

雇用保険と専門実践教育訓練支援給付って、その性質上、地続きの制度ではないと私は思います。

簡単にいうと、雇用保険を受けるには、すぐにでも働きます!働く意思あります!(週20時間以上)という条件が必要であるのに対して

専門実践教育訓練給付支援制度を受けるには勉強しっかりやってます!長時間働いたりはしていません!(一般被保険者でないこと)という条件が必要なのです。

 

そもそも、専門実践教育訓練支援給付を利用したいから、先に雇用保険の基本手当を受ける手続きをしてるのに、急にあなたは働く意思が本当にありますか?といわれても、正直困ります。

 勉強しながらお金がもらえるのは大変ありがたいんですが、制度自体が矛盾していると感じましたw私だけでしょうか?

 結局、気持ちを切り替えて、働く意思はあります!ということで雇用保険の基本手当の手続きをしました。

 私の場合は、専門実践教育訓練の学校に入学後に雇用保険受給の説明会や失業認定があったのですが、ハロワは平日しかやっておらず、学校は昼間の平日すべてに授業があったため、わざわざ授業を休んで説明会や失業認定に行かなければなりませんでした。

 私の通っている学校の方も専門実践教育訓練に指定されてはいますが、ハロワに行く必要があるからといって、授業を休んだとしても、公休とはならず、ただの欠席扱いとなるだけでした。せっかくならもう少し勉学に集中できるように、土日に手続きできるとか、書類を郵送して手続きできるようにするなどできないものかと思いました。

 ちなみに、余談ですが、手続きをするハロワは自分の家の最寄りではなく、通っている専門実践教育訓練の学校の近くに変更できるので、遠くから学校に通っている人は、ぜひハロワにかけあってみてください!

 最後に、専門実践教育訓練給付は制度としてまだ十分に整備されていないところもあるものの、社会人として働いていたけど、やっぱり学びたい、専門的な資格を取りたい!という気持ちを後押しする素晴らしい制度です。社会人の皆さん、ぜひ活用して、キャリアアップしてみてください!

 

 

 

地域診断のノウハウ

 どうも、なにかとアドバイスがしたい阿佐田です!

 今回は地域診断の進め方について、悩める保健師学生向け個人的なノウハウを書きました。時間がない人は太文字だけ読んでください。

 

学校の講師は抽象的な理論ばかりで実践的な方法はあまり説明してくれないし、わかりやすい参考書はないし、地域診断のやり方や進め方が全くわからなくて困っている!という方に向けて書きました内容は主に教科書的なものではなく、記録を書く際の実践的な取り組み方についてです。

 

 まず、保健師地域診断とは歴史や地理的条件、施策、現状の住民のデータなどから地域の特徴を分析し、その地域の健康課題を考え、保健師(もしくは保健事業)として住民のよりよい生活のために何ができるか検討することだと私は考えます。

 それでは、地域診断を行う際に必ず地区踏査をすると思いますが、地区踏査ってなんのために行うかご存知ですか?私は正直、街を歩いて、見聞きした情報って分析に役に立つのか疑問に思っていました。なぜなら、地区踏査で得た情報は主観的情報なので、分析の根拠としてはどう考えても不十分です。

 鵜飼修の「地域診断法」によると

”その地域に入る前、あるいは実際にその土地に立ったときに、直感的に自分の中でイメージできる何かがなければならない”

”診断の方向性を見極めることによって、集めなければいけない情報の種類や内容の輪郭が見えてきます。”

”私が「直感」と言ったのは、別の言葉に言い換えれば「ゴールを見すえる判断力」ということです。”とあります。

地域診断法―鳥の目、虫の目、科学の目

 実は地区踏査とは、地域診断の方向性を直感的に考えるために行うのです。そもそも地域診断には、明確なゴールがありません。どんな結論にたどり着いていいのか全くイメージできないまま、膨大なデータをただかき集めても、なかなかゴールにたどりつけません。

 例えば、ここの地域は私だったらあんまり住みたくないな。なんでだろう?若者向けの買い物するところが駅前にないし、交通の便が悪いし……。でも、高齢者の施設はたくさんあって、高齢者は住みやすいだろうな。でも子ども連れの世帯は、遊ばせるところがあまりないし、道路も狭いから安心して子育てしにくいかな?

 このように、地区踏査で数値などのデータだけではわからない情報を得ることで、地域診断の方向性を見定めることが重要なのです。そのため、地区踏査ではたくさんの観察項目をただ見ればいいというものではなく、他の地域と比べてどのような特徴があるか感じ取る必要があります。

 

それでは、前置きが長くなりましたが、地域診断の個人的なノウハウについて具体的に説明していきたいと思います!

 

<データ収集の心得>

データが見つからない時は、いつ行われている統計か確認する

(必ずしも全ての統計が毎年集計されている訳ではない

例えば、人口動態統計(出生、死亡、婚姻、離婚)は毎年調査するので、その年のデータを探す必要があります。

一方で、人口静態統計の国勢調査は5年ごとであり、平成22年、平成27年……と実施される年が決まっているため、平成25年や平成28年などのデータはないので、探しても無駄な骨折りになるので注意しましょう。

 

見つかりにくいデータは時間をかけて探さない(SMRや65歳健康寿命など)

←市町村が独自で出すデータは見つかりにくく、最新のものでも数年前のものであることも多いため、無理に深追いせず、あるデータで分析する方が効率的です。

 

参考資料を整理しておく

データをフォルダ分けすることを推奨

※データは出典と統計が何年のものかを必ずわかるようにしておく

例:平成何年、全国か市か、~統計白書よりなど

 

※私の学校の記録用紙の枠内にグラフなど多くのデータを入れにくかったため

記録のデータの記載は最新の年度の市と全国のデータのみ簡潔に書き、年次推移や割合などの詳細は別紙の資料を参照としました。

 

<参考資料>

 

地域の概要や地域の環境特性

公式の市のHPから位置、面積、歴史、主な産業、主な施設などの情報あり

市の都市計画」や「みどりの基本計画(市町村の緑化の計画)」

市の概要まちづくりの課題に自然、土地の特徴、交通、産業など専門的な分析があり、わかりやすい

コアとなる人々(人口や保健分野など)

データのみ…公式の市のHPや「eスタット」、市の統計白書

 

 ②データと分析市の保健事業実施計画」や「データヘルス計画」「総合計画

※すでにおおまかな分析があり、既存の施策の方向性がわかる

※市の分析だけでなく、全国や県とのデータ比較があることが多い、データの出典も書いてある

 

個人的にオススメの小技)

※このような参考資料のデータでは、EXCELであれば簡単に切り貼りできますが、PDFはできなくでお困りの方へ!

PDFの資料Adobe Acrobat Readerというフリーソフト

編集から「スナップショット」で切り取り、そのまま「貼り付け」で使えるのでオススメです!

 

 

 

<分析の書き方>

 

市の現状、傾向を書く(その年のデータ、年次推移)

例:年々上昇傾向にある、特に~の割合が多い傾向がある

※現状やデータの傾向は「~と考える」ではなく「~である」と断定してよい

 

全国、県、類似する市(比較対象)との比較を書く

※すべてと比べる必要はない

※個人的にはすぐにデータが出てくるため、主に全国のみと比較した

 比較対象が多いとその分、分析が多くなる… 

※ただし、全国や県と比較できるのは「割合」のみであり

「実数」は人口が近いなど類似する市でなければ比較できない

 

例:出生率、高齢化率などの「割合」

  ←全国や県と比較できる

  結核新規登録数、病床数などの「実数」

  ←全国や県と比較しても多いか少ないかわからない

 そのため、全人口に対する割合を計算して比較するか

 人口や地理的条件が近い市と比較する必要がある(さいたま市千葉市など)

 

市と比較対象との違いから、なにがわかるか分析する

例:A市は全国に比べ、出生率は高く、合計特殊出生率は低い←なぜ??

⇒総人口あたりの出産数は多いが、比較的15~49歳の出産可能と推測される女性が人口に対して多く、母親一人当たりの出産は少ないと考える

※~率や~割合など、どのような式から導きだされた割合か考えるとわかりやすい←「国民衛生の動向」に式あり

因果関係を安易に断定しない基本は「~と考える

例:~が一因であると考える

  ~の可能性があると考える

  ~に関係していると推測する

 

今後の課題

例:子育てしやすい環境づくりを重点的に取り組む必要があると考える

~年代の特定検診を促す働きかけを強化する必要があると考える

介護予防をより充実させることが期待されるなど

※保健所の保健師としてなにができるか、今まで行っていた保健事業の中でも

今後どの対策を強化・充実するかが重要!

※全ての項目に今後の課題を書かなくてよいが、保健分野の項目には必ず書いた方がよいと思います 

 

今まで分析した情報を統合させる

例:市の特徴として、戦後より首都圏の住宅需要の受け皿として発展してきたため、人口流入が多く、少子高齢化が進んでいるものの、人口は増加していると考える

(地域の歴史の特徴+人口の傾向→人口増加の分析)

 

<具体例>

 

母子保健について

A市の出生率は、平成28年に人口千対で~であり、年々増加傾向にあり、全国を上回って推移している。また、A市の合計特殊出生率平成28年に~であり、年々増加傾向にあるが、全国を下回っている。

↑ここまでが、①A市の現状、傾向と②全国(比較対象)との比較

全国に比べ、出生率は高く、合計特殊出生率は低いことから、A市には比較的15~49歳の出産可能と推測される女性が多く、総人口あたりの出産数は多いが、母親一人当たりの出産は少ないと考える。

↑③市と比較対象との違いから、なにがわかるか分析する

そのため、出産・子育てをしやすい環境づくりをしていくことで、少子化の改善が期待できると考える。

↑④今後の課題(保健所の保健師としてなにができるか)

 

※記録には必ずデータの出典を記載する

追記

産業や経済を分析する際に、面白いサイトを見つけました!RESAS(リーサス)という、地域経済分析システムだそうです。ちょっと胡散臭いなと思ったのですが、内閣府が作ったシステムでしたw

resas.go.jp

 

<最後に>

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

出典の書き方や記録の形式は各学校ごとに違うのではないかと思い、具体的には記載しませんでした。気になる点や感想、御意見等ございましたら、コメントを頂けると幸いです。

本当に地域診断の資料集めや分析って大変ですよね……

少しでも悩める保健師学生のお役に立てますように~